KURARAY CO.,LTD.
KURARAY POVAL
使用用途別銘柄選択
[4] 安定剤
<エクセバール>は酢酸ビニルなどの乳化重合時に保護コロイドとして非常に重要な役割を演じます。 ここでは、ポリ酢酸ビニル系エマルジョンの保護コロイドとしての<エクセバール>をご紹介します。
1.RSポリマー系酢ビエマルジョン
 (1)主な特長
  1. 低温放置安定性が良好なエマルジョンが得られるため、冬場の増粘・ゲル化の問題が改善されます。
  2. <エクセバール>を保護コロイドとするエマルジョン皮膜は、完全けん化ポバール系エマルジョン皮膜に比べ、非常に優れた耐水性を示します。
  3. 完全けん化ポバールに比べてVAcモノマー乳化力が優れ、乳化重合安定性に優れます。
  4. ニュートニアン粘性に近い(構造粘性の低い)エマルジョンが得られます。
  5. 各種木材、紙に対して優れた接着性を有するエマルジョンが得られます。
  6. 乳化重合時の反応性が高いため、モノマーの消費速度がはやく、従来のポバールに比べて短時間の熟成で目標の残存モノマー濃度に到達します。
 (2) 酢ビエマルジョン物性
表11.RSポリマー系酢ビエマルジョンの物性
銘柄 固形分
(%)
粘度 1)
(20rpm,30)
(mPa・s)
構造粘性
2)
(B値)
低温
安定性
3)
皮膜耐水性 圧縮せん断
接着力 4)
(Kg/cm2)
吸水率
(%)
溶出率
(%)
RS-2117 Em 50.3 10700 0.1 1.5 25 1.1 25
RS-2617 Em 47.9 18000 0.2 1.1 32 1.5 15
PVA-117 Em 48.19 3300 0.2 3.2 41 2.0 13
PVA-217 Em 47.6 30000 0.4 1.1 56 6.7 5
1) 粘度 : B型粘度計にて測定。
2) 構造粘性 : log(2rpm/20rpm)
3) 低温安定性 : 0に放置。放置直後に対する1週間後の増粘倍率。
4) 圧縮せん断接着力 : 耐温水(603hr)、ツガ材。
2.HRポリマー系酢ビエマルジョン
 (1)主な特長
架橋剤を使用せず、完全な一液で高耐水性を発現する酢ビ系エマルジョンを製造することができます。
 (2) 酢ビエマルジョン物性
表12.HRポリマー系酢ビエマルジョンの物性
サンプル pH
(%)
皮膜耐水性 1) 接着物性1 2) 接着物性2 3) 粘度安定性 4)
吸水率
(%)
溶出率
(%)
wet
(Kg/cm2)
dry
(Kg/cm2)
常態
(Kg/cm2)
耐温水
(Kg/cm2)
0 40
HR-3010 Em 5 18 0.4 17 63(92) 182(30) 37 2.5 1.3
RS-2117 Em 5 25 1.1 10 53(88) 178(20) 20 2.5 1.0
PVA-117 Em 5 41 2.0 2 35(30) 170(20) 5 ゲル化 1.1
1) エマルジョン皮膜を20水に24時間浸漬後、測定。
2) BS規格(EN204) 被着材:ブナ  ( )内は材破率
  wet:テストピースを20水中に4日間浸漬
  dry:テストピースを20水中に4日間浸漬後、室温で7日間乾燥
3) JIS規格(K6804) 被着材:カバ  ( )内は材破率
  常態:そのまま測定
  耐温水:テストピースを60水中に3時間浸漬
4) エマルジョンを0℃および40に放置。粘度安定性= (7日後)/(放置前)
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